冷蔵庫の整理整頓、なぜうまくいかない?
冷蔵庫の整理整頓。
何度やっても、気づくとまた使いにくくなっている。
そんな経験はありませんか。
時間を取って片づけたはずなのに、
数週間後には元通り。
「ちゃんとできない自分」に、
少しがっかりしてしまうこともあります。
でも、冷蔵庫整理が続かないのは、
意志や性格の問題とは限りません。
冷蔵庫は、
毎日、無意識の行動で使われる場所。
暮らしが変われば、
その行動も少しずつ変わっていきます。
冷蔵庫整理は、
がんばって整えるものではなく、
今の暮らしの動きに合わせて調整するもの。
この記事では、
全部出さなくてもできる冷蔵庫整理の考え方と、
無理なく続く整え方を紹介します。
冷蔵庫整理が失敗しやすい理由
― 暮らしと合っていない「習慣」のケース
冷蔵庫が使いにくくなるのは、
整理のやり方そのものよりも、
日々の何気ない習慣が、今の暮らしと合わなくなっていることが原因です。
買い方・使い方・入れ方。
そうした小さな行動の積み重ねが、
そのまま冷蔵庫の使いにくさとして表れていきます。
なかでも、
変化が表れやすいのが「調味料」です。
ケース①|買い物の基準が、今の暮らしとずれている
(調味料に表れやすい例)
いつもの感覚で、大きいサイズの調味料を選んでしまう。
以前は使っていたけれど、今は出番が減っているものも、そのまま買ってしまう。
家族構成や食事量、料理の頻度が変わっても、
「選び方」だけが昔のままだと、
冷蔵庫の中は少しずつ使いにくくなっていきます。
ケース②|「よさそう」で選んだものが、使い切れない
(一度は使うけれど、続かない)
店頭で目につき、つい手に取ってしまう。
最初の一品は作ったけれど、その後の使い道に困る。
「自分の料理がワンパターンだからかも」と思いがちですが、
これは料理が苦手だからではありません。
選択肢や情報が多い今の暮らしでは、
使い切れない調味料が増えるのは自然なことです。
ケース③|入れ方が「あとで考える」前提になっている
(忙しさがそのまま冷蔵庫に出る)
入れるときに、つい手前に積んでしまう。
奥まで考える余裕がなく、そのままになってしまう。
冷蔵庫は、
入れたときの行動が、そのまま使いにくさになる場所です。
小さな「あとで」が重なると、整理は続かなくなります。
|整理が続かないのは、暮らしが変わったサイン
冷蔵庫整理がうまくいかないのは、
片づけが下手だからではありません。
買い方・使い方・入れ方。
その前提が、今の暮らしと少し合わなくなっているだけです。
だからこそ次に必要なのは、
中身を全部出すことではなく、
今の暮らしに合わせて整えることなのです。
全部出さなくていい、冷蔵庫の整理整頓3つの始め方
1章で見てきたように、
冷蔵庫が使いにくくなる原因の多くは、
暮らしの変化と、いつもの習慣とのズレにあります。
だから必要なのは、
一度すべてをリセットすることではなく、
今の暮らしに合わせて、少し調整すること。
冷蔵庫整理は、
中身を全部出さなくていいのです。
ここからは、無理なく始めるための考え方を、3つに分けて見ていきます。
全部を一度にやる必要はありません。
できそうなところからで大丈夫です。
①「今よく使う場所」から整える
まずは、
1段、または1引き出しだけ見ることから始めます。
毎日・毎週使うものが集まっている場所を選び、
ほかの場所には手を出しません。
冷蔵庫全体を見渡すと、
時間も気力も必要になります。
よく使う場所が少し整うだけで、
使いやすさは確実に変わります。
「ここだけ」で十分です。
②「よく使うもの」を基準に並べ直す
次に見るのは、
今の暮らしで出番が多いかどうか。
毎日・毎週使うものが、
迷わず取れる場所にあるかを確認します。
使っていないものは、無理に判断しなくて構いません。
整理=減らす、ではありません。
今の暮らしで出番の多いものが、迷わず取れるかどうか。
その一点で考えます。
③「戻す動き」に合わせて配置する
最後に意識したいのが、
戻すときの動きです。
きれいに並んでいても、
戻すたびに考える必要がある配置では、
その状態は続きません。
見た目よりも、
考えなくても自然に戻せるかどうか。
一度、迷わず戻せたら、
今日はそれで成功です。
|整えるのは、量ではなく“動き”
冷蔵庫整理は、
一度きれいにすることが目的ではありません。
今の暮らしの動きに合っているか。
その視点で整えれば、
全部出さなくても、使いやすさはちゃんと続きます。
たとえば今日は、
冷蔵庫の中で一番よく使う1段だけを見て、
迷わず取れる状態になっていれば、それで十分です。
散らかりやすい場所別・冷蔵庫整理のポイント
冷蔵庫の中で散らかりやすい場所には、共通点があります。 それは、考えずに手が動く場所だということ。
ここでは、 無意識の行動が出やすい場所を中心に、 今の暮らしに合った整え方を見ていきます。※きれいに揃えることより、 「考えずに使えるか」「自然に戻せるか」を基準に考えます。
①ドアポケット|「とりあえず入れる」が起きやすい場所
ドアポケットは、 扉を開けた瞬間に目に入る場所です。
そのため、 「あとで考えよう」と、 つい手前に入れてしまいがち。
ここを整えるコツは、 全部を管理しようとしないこと。
よく使うものが手前にあり、 あとは奥に流れていく。 そのくらいのゆるさが、いちばん使いやすくなります。
②野菜室|「動かす前提」で使う場所
野菜室は、 毎回同じ量・同じ形になることがほとんどありません。だから、 きっちり仕切ったり、 細かく分類したりすると、 そのたびにズレが生まれます。
野菜室は、動かしながら使う場所。
・深さのあるケースを1〜2個
・浅めのトレーを「一時置き」として使う
このくらいのシンプルさで十分です。
たとえば、 葉物野菜は深めのケースにまとめ、 使いかけの野菜はトレーに一時置きする。
「今日はここ」「今はここ」と、 状況に合わせて動かせる余白があることで、 野菜室はぐっと使いやすくなります。
③冷蔵室中段|「考えなくていい」をつくる場所
冷蔵室の中段は、 一番よく使う場所であると同時に、 小さな判断が増えやすい場所でもあります。
「どこに戻そう?」 「ここでよかったっけ?」 そんな迷いが増えるほど、 整理は続きにくくなります。
ここで大切なのは、 きれいに並べることより、 考える場面を減らすこと。
定位置を増やしすぎず、 トレーごと置く、空いている場所にそのまま置く。 それだけで、迷わず戻せる余白が生まれます。
④整理を助ける、最低限の100均アイテム
※買い足す前に、家にある容器で代用できないかを確認してから。
使うとしたら、 「管理するため」ではなく、 考えなくて済む状態をつくるためのものだけ。
・透明で浅めのケース → 中身が一目でわかる ・滑りにくいトレー → 戻す位置を迷わない
ラベルは不要です。
冷蔵庫整理で大切なのは、 管理しやすさより、続けやすさ。
100均アイテムは、 中身が一目でわかり、迷わず戻せる状態をつくるための補助として使います。
|整えるのは、場所ではなく「行動」
冷蔵庫は、 毎日、無意識で使う場所。
だから整えるべきなのは、 収納の形ではなく、行動の流れです。
少しの余白と、考えなくていい配置。 それが、散らかりにくさにつながります。
たとえば今日は、ドアポケット・野菜室・中段の中から一か所だけ選び、
迷わず戻せるかどうかを確認できれば、それで十分です。
最後に|冷蔵庫整理は「今の暮らし」で十分
冷蔵庫の整理整頓は、
きれいにすることや、正解の形を目指すことではありません。
これまでうまくいかなかったのは、
あなたのやり方が間違っていたからではなく、
暮らしが変わったことに、整理の考え方が追いついていなかっただけ。
全部出さなくていい。
完璧に整えなくていい。
今の暮らしで、無理なく使えるかどうか。
その基準で整えられていれば、
それはもう十分な冷蔵庫整理です。
少しラクになって、
少し使いやすくなる。
それくらいが、ちょうどいい。
まずは今日、冷蔵庫を一度開けて、
「今の自分には、これで使いやすいか」をひとつ確かめるだけで大丈夫です。

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